健康・美容と腸の関係

腸の中ってどういう状態? 100兆個以上もの細菌が群れをなしています

善玉菌と悪玉菌

腸の中には500〜600種類、600〜1000兆の細菌が棲んでいるとされています。腸内細菌は特に小腸の終わりから大腸にかけて多く棲み着いており、有機酸やビタミンなどの体に有用な物質を作り出す善玉菌、硫化水素やニトロソアミンといった腐敗産物を作り出す悪玉菌、まだ生理機能がよく分かっていないいわゆる中間菌などが常にせめぎあいを展開しながら、宿主である人間とお互い影響しあいながら生きています。このような様々な菌があたかも「くさむら」のように入り混じって棲んでいるので、「腸内細菌叢」とも呼んでいます。

腸内細菌と健康

腸内細菌叢は、下痢、抗生物質の服用、ストレス、過食、不規則な生活、年齢、外科手術などによって、ある日突然、あるいは徐々にバランスを崩してしまいます。腸内に悪玉菌が増えると、有害な物質が血液を通じて体中に運ばれ、さまざまな疾病の原因となります。善玉菌が多く、腸内細菌のバランスが保たれていれば、ヒトが分解できない食物からの栄養を吸収したり、免疫機能を調節するなどの有用な働きが期待できます。

腸内細菌の関係 [POINT!]腸内細菌叢は善玉菌、悪玉菌および中間菌のせめぎあいです。

腸内細菌のバランス

善玉菌の代表的存在であるビフィズス菌は、1899年にパスツール研究所のティシエ(Tissier)博士によって母乳を飲んでいる赤ちゃんの糞便から発見されました。一般に、出生直後の赤ちゃんには菌が全く生息していませんが、1週間後には赤ちゃんの腸内は95%以上ものビフィズス菌に占められていることが知られています。しかしその後、離乳がはじまる時期から徐々に減りはじめ、成年期には安定するものの、老年期には加齢と共にさらに減少してしまいます。

年齢による腸内細菌のバランスの変化 [POINT!]ビフィズス菌は、年を取ると減ってしまいます。
乳児と成人の腸内環境の相違 [POINT!]善玉菌であるビフィズス菌が減少することで、悪玉菌による腐敗生産物の生成が増加しています。

善玉菌と悪玉菌の関係は?